近年、振り込め詐欺などでも使われる人の情に付け入る手法である。宗教においては教祖がいかに苦難の道を歩んだか等が語られ、特にカルトの教祖は信者に向けて「さめざめと泣いてみせる」形の説教を行う。 グループ活動 グループによる勧誘活動や訪問販売活動を行わせる。それが頻繁かつ長時間であればあるほど「コミットメントの一貫性」(なんの為に今まで)の心理が働き、たとえ教義に疑問を持ったとしても信仰生活を無駄だったとは思えなくなりカルト生活を長引かせる。 しつけ的な手法(入信後) マインドコントロールの手法として特に顕著なのは、さまざまな局面に対しての膨大な規則を与えて、それらに従うように仕向け、時にはその理由を知る事や考える事を禁止し、その通りに行動すれば非常に賞賛し、僅かでも外れれば厳しく罰して、次第にその規則に無意識に従うように「しつける(犬に芸を教えるように仕込む)」事である。 この「躾(しつけ)」が繰り返されると、常識や個人的価値観、果ては良心や善悪感までもが失われてしまうことがある。そのためコントロールされている者は非常識な振る舞いをしても、当の本人はそれに何の疑問も感じないことにもなる。ただし、怨念、依存、執着といった一般には歓迎されない感情・精神的状態を抑制するために、マインドコントロールが有効であるとの見解もある。 (参考)洗脳的手法 マインドコントロールをより効果的とするために、「孤独・極度の不眠や疲労・薬物・栄養失調等」によって、一時的な精神機能や思考能力の低下状態を引き起こさせ、その際にある特定の行動規範や思想を、文字通り「叩き込む」事も行われる。 さらに、それらの思想には、幾つかの条件付けを行い、繰り返し強化させる事で、当人の思想そのものになるようにしてしまうことがある。この結果としてマインドコントロールされている者は指示者のいいなりとなり、反社会的活動でさえも平然と行うことになる。 ある種の権威者とそれへの追随者との間にも同様な関係が見られる(教祖と信者など)。もちろん、これがコントロールされる者の利益となるのならば問題は少ないのだろうが、現実にはコントロールされる側の者が搾取され、経済的・社会的に被害を受ける者となっていることが多いところに大きな問題がある(カルト宗教の問題など)。 洗脳との相違 洗脳の場合は強制力を伴うのに対し、マインドコントロールの場合には明らかにそれと解る強制的な力を自覚する事が無いありふれた状況によって始まるのが普通である。また社会心理学的テクニックの要素が強い。習慣化・強化された偏った価値観等により、個人の考え方がカルト・セクト集団に取り込まれて大きく歪められてしまう。時間の経過と共にカルト・セクト集団の要求がエスカレートする為に徐々に個人にとって大きな被害に発展する。回復するためには早い段階での救出カウンセリング、自発的脱会後であれば早目の脱会カウンセリングなどが効果的である。 宗教以外のカルト なお日本では、オウム真理教の様々な事件により、宗教(特に新興宗教)とマインドコントロールが関連付けられて考えられる事が多いが、これらの破壊的なカルトの中には、宗教的な概念を含まない物も存在している。一部ではビジネスセミナー等と称して、これらのマインドコントロール手法(エンカウンターグループ、Tグループ、自己啓発セミナー)を用いる団体の存在も指摘されている。またカルトではないが、連鎖販売取引やマルチまがい商法の中にも、半ば公然とマインドコントロールを行う団体も存在している。 なお、オウム真理教は薬物などを用いており、マインドコントロールではなく、洗脳であり、その中には、実質的にかつての冷戦時代に旧ソ連などで行われていたと報告のあった手法を使っていたことも確認されている。 類似する現象 一般にはマインドコントロールとはみなされないものの、ドメスティックバイオレンスに絡んで、マインドコントロール的な現象も報告されている。 たとえばこれら暴力の被害者は、実質的に軟禁されてはいるものの、完全には監禁されておらず、逃げようと思えば幾らでも逃げられる状況が見られる。しかし実際にはこれら被害者は、公的な保護の手が差し伸べられるまでは、逃げ出すことができない。 これらの被害者は、加害者より絶えず暴行と平行して、逃げ出せば殺すと脅迫されていたり、世間は絶対助けてくれないとするイメージを絶えず与えられ、この精神的な暴行により精神活動を、ひいては実質的な行動を制限されてしまっている事情が伺える。 このような虐待行為による精神支配では、そのSEO においてマインドコントロールに類似する事例も見られ、過去の児童虐待事件や誘拐監禁事件においても、PTSDにも関連して、「より支配されやすくなっていた」状態の見られる事例が報告されている。 マインドコントロール状態からの解放に関して ご自身の健康問題に関しては、専門の医療機関に相談してください。免責事項もお読みください。 マインドコントロール状態を維持するためには多くの場合、その対象となる物に疑問を持たないよう厳しく規制されている場合が多い。カルト団体では、そのような疑問は「悪しき考え」として禁止され、そのような考えに至ったら、その過程を考察したりせず、呪文を唱えるように強要される。無論、当初こそは暴力的な方法ではなく、友好的に語り掛け、思考停止に至るように誘導するのではあるが、それらが続くうちに、条件反射で自発的に呪文を唱えるようになってしまう。また、教団に関する批判的な情報に関しては、「信憑性がないから」とか、「修行や心霊によくないから」などの理由で、触れないように強調される。 この段階に入ると、外部からの否定的な干渉があっても、逆にマインドコントロールを強化する結果になる事があるため、対処法は行動をコントロールする団体から引き離して、与えられた条件付け行動を規制し、日常生活を通して徐々に自分で考えさせるように仕向ける方法が有効とされている。また、コントロールされた人間が、過剰な拒絶行動を示さないような当り障りのない話題を選んで与え、それらを基盤に信頼関係を築いて、そこから徐々に「コントロールしようとしていた団体は、実は常識的に見て、おかしかったんじゃないか?」と本人に気付かせる方法がある。 真っ向から否定するのではなく、当人に気付かせ、問題行動や自己規制を止めさせていくためにも、信頼関係の回復は重要である。誘拐同然に強引にマインドコントロールをしていると目される団体から引き離した場合、支配を被っている側は精神的な支柱を団体側に依存しているなどの傾向があるため、強い精神的ショックを受ける。強引に引き離す行為は、その手段にもよって心的外傷(トラウマ)を被る可能性があることがS.ハッサン『マインドコントロールの恐怖』にも示されており、こういった心理面でのケアも併せて必要だといえよう。 なおこういった離脱プロセスに対しては、コントロール側が離脱を助けようとする活動にネガティブなイメージを予め被支配側に教え込んでいる場合もあり、例えば家族がそういった離脱プロセス関連の組織・団体に依頼した場合、「家族が敵に騙されたのだ」という情報を与えているなどといった問題もみられる。その面でも、信頼と相互関係の横浜 マンション は、被支配側が「コントロールする側と、それらからの引き離しを希望する側の、どちらがより善意に基いているか」という自分自身の考えによる判断を始めるための重要な前段階だと解されている。 これらの過程では、自らの価値観を再構築する段階にもよって、無気力感や情緒不安定など、脱会してからの「後遺症」を示す。この長さは、カルトで生活していた期間分にわたって続くことが平均的である。過去に大きな問題となっているような団体では、各々に元信者(脱退者)等から成る脱退グループ(被害者グループとも)も存在しており、それらが救出カウンセリングを行っているケースも多く見られる。 往々にして、人間の精神を蝕み、モバイルSEO するかのように考えられているマインドコントロールではあるが、自己暗示の一つとして能力開発への応用すること[3]や犯罪抑止やタバコやアルコール等を含む薬物依存の治療などに効果的だと考える動きもある[4]。 しかし本来、人心を操作する手法であり、倫理面での問題があるため、慎重論が多いのもまた事実である。 性犯罪者への利用 一般的に性犯罪者の多くは、衝動的に犯行を重ねるケースが多いが、このマインドコントロール手法を使って、性的興奮を条件反射で押え付ける犯罪抑止の実験が、アメリカなどの刑務所が飽和状態にある国で研究されている。特に児童を対象とした性犯罪者の多くは、自律的な自己抑制が効きにくい事から、当人の了解の上で刑期の短縮や再就職先の斡旋を含め、条件付けを行い、社会復帰を促す臨床実験段階にあるという。そう遠くない未来には、それらの犯罪行為は、治療を必要とする物という認識も出てくるのかもしれない。 薬物使用者への利用 薬物依存の場合、禁断症状の苦しさもさることながら、薬物使用に対して心理的な敷居が低い代わりに、止めた際の心理的ダメージの大きさが一部から挙げられている。たとえば薬物依存に陥っていたという負い目から、社会的に孤立しやすく再依存しやすいこれらの人々にとって、安易な薬物使用だけが唯一の心の支えになってしまっている場合である。しかし実質的に悪循環であるため、この連鎖を断ち切る上で、マインドコントロール手法を用いられないか?というものである。これらはまだ、理論的な検証段階にあるが、グループセラピーと併用すれば、格段に再使用防止に役立つのではないかという考えである。